どうも、たまけん(@CEOsamohan)です。
今回は、スコトーマの外し方を勘違いせずに正しく理解したい方へ、というタイトルでお送りしますよと。
ここ最近、苫米地氏関連のテーマが続いておりますが、これらの記事を読破いただくだけで、苫米地氏が語るコーチング理論、内部表現書き換えのメカニズムを正しく完全理解できるように、構成考えつつ作っていこうと思っております。
というのもですね、苫米地氏が語る内容をちゃんと理解するのってわりかし難しいんですね。
わがはい自身、頭は悪い方じゃない、なんならだいぶ良い方だと思うんですけども、それでもこれまで沢山誤解したし、誤解したことが原因で、
・アファメーションばっかして具体的な行動は一切しない
・コーチングとか洗脳や催眠の勉強ばかりして現実進まない
・気づけば苫米地氏の本やDVDをファンのように貪る毎日
といった塩梅で、人生をより良くする方法、なんなら攻略法みたいなものを学んでいるにも関わらず、一向に人生が前に進まない、なんなら後退してるまである、といった極めて本末転倒な数年間を過ごしてしまった経験があるからですねww
むっちゃアホ、というか気づいたら信者になってた、という滑稽さっす。
まあそれだけ、苫米地氏が語る内容には良くも悪くも“引力”があります。
使いようによっては、夢や目標を達成するための強力な武器になりうるけども、ドツボにハマると苫米地氏に時間とお金をお布施するだけの敬虔な信者としての人生に突入してしまうと。
これをお読みの方の中には、かつてのわがはいほどアホな方はいないと思いますがw、なるべく彼が語る内容の良い部分だけをお伝えしつつ、引っかかってはいけないトラップなんかも併せてお伝えできればなと。
あとはですね、こういう記事を書くようになって、似たようなテーマのネットの記事を読んだりもするんですけども、それがまあひどいんです。
例えば今回の“スコトーマ”に関してだと、スコトーマを外すためには、
・知的好奇心を高める
・メンターやコーチをつける
・コンフォートゾーンを拡大する
ことが大切である、みたいなことが大々的に色んな記事に書かれてあったんですが、普通に間違ってます。外注で雇ったライターに書かせてるならまあしゃーないですけど、どうみてもコーチを名乗る本人が書いてたりすると。
なのでね、こういった知識というのは、ネットで検索したりせずに苫米地氏の本を読んで勉強した方がいいと思いますww
というわけで、「ネットの記事を読むな!」という冒頭からスタートしましたけども、気にせず早速いきましょう!w
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苫米地式スコトーマ(心理的盲点)を認識する方法
そもそもスコトーマとは一体なんぞや、というところから始めていきたいんですが、もともとは眼科の分野の用語で「盲点」を意味する言葉です。
むっちゃどうでもいいんですけど、なぜか「スコトーマ」のことを「ストコーマ」って言う人めっちゃ多いです、むっちゃどうでもいいですねw
はいw
で、この「盲点」というのは、視覚情報だけではなくて、聴覚とか触覚などの全感覚情報を含みます。ややこい言い方してますが、コーチングの文脈では、物理的な盲点のことではなく、心理的な盲点のことをスコトーマと呼ぶんやな、と思っておけばOKです。
で、この原理を説明する前に、いくつか体験してみるのが早い、ということで例を出してみましょう。
今から紹介する短い動画の中には、2つのチームが登場します。
白いシャツを着てるチームと、黒いシャツを着てるチームです。
白いシャツの人は白いシャツの人にバスケットボールのバスを出し、黒いシャツの人は黒いシャツの人にバスケットボールのパスを出します。
その中で、白いシャツの人が合計何回パスを出したか、だけを数えてください。
まあまあパスが入り乱れてるので若干難しいですが、その中でも白のパスの回数を数えて正解できるか、というゲームです。
ではいきます。
はい。正解できましたでしょうか?
動画の最後にオチがあったと思うんですけども、〇〇〇の存在に気付きましたでしょうか?w
わがはいがこの動画を初めて見たときは、もちろん気がつきませんでしたww
で、これがまさにスコトーマです。
ざっくり説明すると、
人はあらかじめ「見よう」と準備したものだけを見ている。だから、白いシャツのチームだけを見るように準備してもらったことで、黒いものに目がいかなくなってしまった。
というわけですね。
折角なので、他にも例を出しましょう。
例えば、今手元にスマホありますか?
てかスマホでこれ読んでる人のほうが多いんで、おそらく手に持ってますよねw
で、画面はこのページのまま、ホーム画面を思い出してみてください。アプリがずらーっと並んでる画面です。
それを紙とペンを用意して一度描いてみてください。
アプリのデザインは流石に思い出せないと思うので、どの場所にどのアプリを置いてるかの情報だけで大丈夫です。
手元に紙とペンがない人は、それを頭の中で詳細に思い出してみてください。左上や右上にあるような充電マークなども含め、です。
それが終わったら、ホーム画面を表示させて、答え合わせしてみてください。
どうでしたでしょうか?
全然思い出せなかったり、覚えてたつもりが平気で間違えまくったりしたはずですww
でも不思議ですよね、我々はホーム画面なんて毎日100回ぐらい見てるはずなのに、下手すりゃ累計何万回も見てるのに、全然覚えてないと。これもまたスコトーマです。
ちなみに、これまたこの画面に焦点合わせたまま答えて欲しいんですけど、さっき答え合わせをした時に、スマホの画面を隅々まで見たと思うんですが、
何時何分だったか覚えてますか?
はい。だいたい90%以上の人は覚えてないはずですww
左上や右上に表示されてる時間も確認したはずなのに、今回は、
「ホーム画面のデザインを見て答え合わせするぞ!」
という準備をしたがゆえに、時間表示のデザインは見たけど、数字自体は見てないとw
これもスコトーマです。もちろんこれは視覚的情報に限りません。
例えば、座りながらこれを読んでる人が多いと思うんですけども、今、お尻の感覚に意識を向けてみてください。
はい。なんかお尻気になりませんか?w
椅子とお尻の接触面が気になったり、ずっと同じ姿勢で座ってたからお尻が疲れてきたなあと感じたりして、今のこれを読んで微妙に座り方を変えた人もいると思いますw
で、これも「意識してください」と言われるまでは気にならなかった情報。これもスコトーマというわけです。
スコトーマが生まれる本当の原因とRASについて
大事なのは、一体これは何を示しているのか、ですよね。
簡単に言うと、我々はこの世界をありのままに認識できない、ということです。
先ほど、人はあらかじめ「見よう」と準備したものだけを見ている、と言いましたが、つまりは脳が勝手に自分にとって重要な情報だけを取捨選択しているわけです。
そして、この取捨選択のフィルターの役割を果たす脳機能のことを“RAS(網様体賦活系)”と言います。
こいつがスコトーマの原因。
つまり、我々はRASというフィルターを通した世界しか認識できない。そういう風に出来ているのです。
で、です。
RASというフィルターを通した世界しか認識できない我々にとってのリアリティ、とは一体なんなのか?
という話になるわけですが、
我々は、過去の記憶によって作られたリアリティの中で生きている。
というのが答え、になります。
ちょっとややこい言い方をすると、認識したことを記憶するのではなく、認識そのものが記憶で成り立っている。
と言い換えてもいいでしょう。
それほどまでに、我々の認識というのはデタラメなのですw
例えば、
「人間は脳の3%しか使ってない!」
みたいな話を聞いたことがあると思うんですけども、3%なんてレベルではありません。
脳がフルパワーで稼働した時に消費されるエネルギー量と、我々が普段摂取してるカロリーを計算すると、3%どころか0.00…1%みたいなレベルで、脳はサボりまくっている。
裏を返せば、それほどまでに人間は脳のキャパだけが異様に発達した生物、ということになりますw
ポップに言えば、
脳は、昨日見たものは、今日はもう見ない。
脳は、一度見たものは、もう二度と見ない。
みたいなイメージ。
「最悪やんけ!もっと脳ちゃんと仕事しろよ!」
「俺は脳100%使い倒せるようになりたいねんけど!」
と思う方もいるかもしれませんがw、もちろんこれは、生命を維持するために備わってるありがたい機能であります。
というのも、もしも重要じゃない情報を遮断できなければ、
お尻の感触が気になってこの文章を読むのに集中できないし、寝る時にはベッドや枕の感触が気になりすぎて眠れないし、人混みに行けば周りの音がうるさすぎて目の前の人と会話できないし。
といったかんじで、普通に生きていくのが無理ゲーになります。そもそも脳が本気で情報処理すれば、莫大なエネルギーを消費しておそらくカロリー不足で死ぬことになりますw
だから我々は、RASが重要な情報だけを取捨選択してくれてるおかげで、生きながらえている。
ただし、RASというフィルターを通した狭い宇宙の中だけで。
ということになるわけですねw
現実とは、自分の外側に広がっている世界かと思いきや、実は過去の記憶によって作られた自分の内側に広がる世界のことを指す、というのはもはや認知科学の常識であります。
じゃあ、ありのままの現実世界なんてものは存在しないのか!?
と議論が発展しそうですが、この命題については分析哲学の世界ではA理論派・B理論派といまだに意見が割れていて、だいぶ難しい話になってきます。
ただ、我々は別に哲学を研究したいわけじゃないので、
ありのままの世界があろうがなかろうが、人間は脳が作り出した世界でしか生きられないんだから、どっちでもよくね?w
というスタンスが最も健全。その上で、この脳の機能をどう解釈し、どう自分の現実世界に役立てるかを考えたほうがいいよね、というのは言うまでもありませぬ。
スコトーマを外すメリットとコンフォートゾーン
ややこい話が続いておりますが、そうなると次は、脳は何をもって重要かどうかを判断するのか、が気になるところですよね。
結論から言うと、脳はこれまでの自分が重要だと判断していたものを、重要だと判断します。
つまり、今広がっている目の前の世界は、昨日までの自分が重要だと判断した情報のみで成り立っているのです。
じゃあ昨日までの自分が重要だと判断した「過去」の情報とは一体なんでしょうか?
それが情動記憶、というわけですね。
親に怒られて悲しかった記憶とか、チャレンジして失敗した記憶とか、誰かに褒められて嬉しかった記憶とか、周りの人に貶されて悔しかった記憶とか、そういうやつです。
この情動記憶によってセルフイメージが作られ、そのセルフイメージによってコンフォートゾーンが決まる。
▶︎コンフォートゾーンの作り方の要約|苫米地英人の著書をウルトラポップにレビューしてみた
(別記事が別タブで開きます)
というのは上の記事にも書いたとおりですが、これらを踏まえてまとめると、
我々は、コンフォートゾーンの中のものしか認識できない。
コンフォートゾーンの外側にある情報はスコトーマになっている。
ということになります。
この文脈においては、
コンフォートゾーン=自我=自分の宇宙
と考えてもらってOKです。
▶︎苫米地英人氏「ダヴィンチ脳」(DVD+CD)を実践してみた結果(効果や感想)をば
(別記事が別タブで開きます)
この記事では、
自我とは、宇宙を入力として自分にとって重要なものを出力する関数のこと
みたいな話もしましたが、この辺りも絡めてまとめると、
自我(=自分にとって何を重要とするかの関数)を変えないとスコトーマは外れないんだぜ。
ということになりますw
冒頭で紹介したような、
・知的好奇心を高める
・メンターやコーチをつける
・コンフォートゾーンを拡大する
といったネット上の記事のノウハウが意味不明であることがお分かりいただけましたでしょうか?w
スコトーマの外し方自体は重要でも必要でもない
じゃあどうすれば自我を変えることができるのか、という話になるわけですが、それがルータイス氏や苫米地氏が語っている“アファメーション”ということになるわけですね。
正しいゴール設定をして、高いエフィカシーを持って、コンフォートゾーンを変えることによって、スコトーマが外れる。
という順番なわけです。
つまり、何か夢なり目標なりがあったとしても、それがコンフォートゾーンの外側にあるうちは、今まで説明してきたような理屈によって、その達成方法そのものがスコトーマになってしまって、一生その夢が叶うことはありませんよと。
とまあこんな書き方をすると、なんかめっちゃ悲しい事実のような気がしますがw、これまた裏を返せば、例えば、
「俺は年収1億円プレイヤーになるぜ!」
という目標があったとして、その方法は実は目の前に転がってるんですよ、という意味でもあるわけです。
能力がないとか、方法がないとか、可能性がないとか、そういう問題ではなく、これらは目の前に無数に転がっているんだと。でも今はそれが見えてないだけなんだと。
だから、自我という自分にとって何を重要とするかの関数を変えることができれば、スコトーマが外れて、即座に夢を叶える方法が目の前に現れますよと。
自我は過去の情動記憶によって作られるけれども、実はこの記憶というのも、自分で自由に合成することができるんですよと。具体的には例えば、未来の情動記憶を作ってしまえば、あなたの自我は変わるんですよと。
その方法が、アファメーションなのです!
と、こういうわけですねw
ここまで読んで、
「いやそんな簡単な話あるかいなw」
と思った人は常識人ですw
「まじかよ!アファメーション極めたら最強なるやんけ!」
と興奮した人は、かつてのわがはいにそっくりなので、是非ともドツボにハマらぬようお気をつけくださいませww
▶︎アファメーションは意味ないのか?そのメカニズムと正しいやり方
(別記事が別タブで開きます)
世間一般のスコトーマの外し方に効果はあるのか
最後に、冒頭から散々disってる世間一般のスコトーマを外す方法についても触れておきたいと思いますw
コーチやメンターをつける
「コーチやメンターは、より高い視点からあなたの固定観念や先入観を外してくれますよ。」
みたいな話であればその通りです。ただし、
「コーチやメンターがいれば究極のゴールが見つかる!エフィカシーが高まる!」
と考えているのであれば、やめたほうがいいです。そんなことできるコーチなんて中々いません。苫米地式認定コーチでさえピンキリで、その限りではありません。
というかそもそも、ゴールもエフィカシーもその解決を“外側”に求めてる時点で、誰かに頼ってる時点で原理的に無理ゲーなのです。
なんで無理ゲーなのかはこの記事を読んでみて下さい。めちゃめちゃよく分かって頂けると思います。
▶︎ノウハウコレクターから脱出するために必要なことを全て書きました
(別記事が別タブで開きます)
知的好奇心を持つ・高める
「知的好奇心を高めればスコトーマが外れますよ!」
ここまで読んでくださったならばもうお分かりだと思いますが、さすがに意味不明な論理ですよねw
「自分は知的好奇心が旺盛である!」
という方向にコンフォートゾーンが変わるから、結果的に知的好奇心が高まるのであって、コンフォートゾーンが変わった結果、スコトーマが外れるのであって、じゃあそのコンフォートゾーンは一体どうやって変えんねん、っていう話です。
結局のところ、
「正しいゴール設定をして、高いエフィカシーを維持しましょう!」
という話に立ち返るわけです。つまり「知的好奇心を高めよう」というのは何かを言ってるようで何も言ってないのと同じ。高めようと思って高まるなら誰も苦労せえへんねん、っていう簡単な理屈ですねw
新しい成功体験を積む
「新しい成功体験を積めばスコトーマが外れますよ!」
これも知的好奇心と同じで、言ってることは何も間違ってないけど、何のアドバイスにもなってない台詞です。
「で、どうやって新しい成功体験積めばいいの?」
↓
「そのためには正しいゴールと高いエフィカシーが大事で…」
という話に立ち返ると。そもそもスコトーマを外すことはゴールを達成するための手段、手段というか結果的に自然に起きることであって、スコトーマを外すことそのものを目的にしてる時点で、もう筋が違うわけですね。
コンフォートゾーンを拡大する
コンフォートゾーン=自我=宇宙を入力として自分にとって重要なものを出力する関数
と考えると、
「コンフォートゾーンをより大きくしよう!」
という言葉は意味不明ですよねw
コンフォートゾーンは大きくするものではなくゴールの方向にズラすもの。
もし仮にどんどん大きくなってしまえば「どれもこれも自分らしい」と思えるようになってしまって、最終的に到達するのは自我の消失ですww
つまり「ゴールを達成しよう」とか「夢や目標を叶えよう」というコーチングの文脈ではなくなる。シンプルに人間やめる方向に進むだけなのでお気をつけくださいw
▶︎「コンフォートゾーンから抜け出すのが怖い」そんな時の立ち振る舞いこそ大事説
(別記事が別タブで開きます)
まとめ
というわけで、スコトーマの外し方を勘違いせずに正しく理解したい方へ、というタイトルでお送りしてきました。
所々ギュッとまとめながら説明してきたので、ややこいところもあったかもしれませんが、スコトーマのゲシュタルト構築のお手伝いができたのであれば幸いでございます。
「なんか分からんけどこういう心理学的テーマめっちゃ好物やわ!w」
という方は、是非このブログの他の記事も読んでみてください。
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というわけで、今回は以上になります。
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